本気で欧米市場も含めたグローバル化か?

いま世間はイギリスのEU離脱問題で大騒ぎですが、これからの時代はこういった問題が世界中で増え続けていきそう。グローバル化を進める動きと、それに対してローカル文化を守りたいという動き。

経済原論的には、自由貿易にしたほうが全体の効用が高いのは理論的に言えばわかってるのだけれど、実際の世の中では移民が入ってきたり、昔ながらの自国の良さが失われて心がなんか落ち着かない。理論で割り切れるようなそういう簡単な問題でもない。

ビジネス界では、グローバル化はもはや当然進むべき道。日本企業の各社ともそこに向けて邁進している。友人を見ていても海外の企業を買収しに海外出張したり、海外市場(多くがアジアに限られるけど)で奮闘したり。ジョイントベンチャー先のアメリカ企業のエグゼクティブ研修やグローバル会議に参加してグローバルプレーヤーの一員になったような気持ちでいる。

でも、多くの場合、ゴールはどこなんだろうって思うことが多い。何となくそういう気分を味わいながら、アジアを中心にやれれば良いのか。それとも本気で世界で戦うのか。その2つのゴール設定は全然違う戦略だし、取り組み方も変わってくるんだと思う。

グローバル化が日本企業にとって避けることのできない命題にようやくなったステージが今だとしたら、次のステージは、本気で欧米も含めた全世界でメインプレーヤーとしてやるのか、アジア中心で良いのかを真剣に突きつけられる時代かもしれない。もちろん一歩先にそのようなチャレンジをしている会社も多いけれど、多くはまさにこれからなのではないかな。

ここからの5年が面白いと思う。