新しい時代を読み切るR/GAという新しい成功エージェンシーの研究

この数年、広告業界は大きく変化している。メディア環境がデジタル化に伴って大きく変わった。ネットの発展によって広告も大きく変わってきた。日本のネット広告も昨年初めて1兆円規模を超えて、ほとんどテレビに次いで第2のメディアになっている。
そういう変化もあるのだけれど、この3年くらいで起きていることは、広告業界のクリエイティブなスキルを広くとらえて、イノベーションや新テクノロジーを活用して、企業や人の生活を豊かにしようとする動きだ。
一昨年去年あたりは社会的にいいことをするというソーシャルグッドも流行っていたが、今は少し落ち着いたかもしれない。むしろそれは、企業として取り組む当たり前のことになった。
先ほど話したイノベーションの活用は、もはや広告メディアの枠内の話ではなく、新しい商品を開発したり、サービスを生み出すことだったりもする。
その分野で傑出しているのが、R/GAという会社である。彼らは自分たちのことをこのように規定している。

R/GA - Full-service interactive, digital advertising & marketing agency

フルサービスのインタラクティブ、デジタルの広告マーケティングエージェンシー。

R/GA creates products, services and communications to help grow our client's businesses in the connected age.
Job Openings - São Paulo - Austin - Stockholm

RGAは、商品、サービスやコミュニケーションをつくり、コネクテッド時代におけるクライアントビジネスの成長に貢献する。サンパウロ、オースティン、ストックホルムで人材募集してます。

ということだ。要するに、何がポイントかというと、単なるデジタルエージェンシーでもないし、作り出すのは広告だけでもないということだ。商品もつくるし、サービスもつくる。もちろん必要あれば、広告もつくる。広告だけでなく、企業の成長のために必要なサービスや、商品まで開発するのが彼らの会社のポジショニングだ。

このポジショニングと、ビジネス開発が絶妙で、この会社は、今大きく成長している。ビジネスとしても、拠点を拡大しているし、業界での評価も高い。先般のいわゆるカンヌ広告祭、いまは、カンヌライオンズクリエイティブ祭と呼ばれている、では、最高の栄誉であるエージェンシーオブザイヤーを今年初めて獲得している。伝統的な広告会社ではないエージェンシーが、この賞を獲得したのは初めてではないか。
少しイントロが長くなったが、数回に分けて、このRGAがなぜここまで成功しているのかについて研究してみて、ここにまとめてみようと思う。
気になるポイントなどあったら、教えて下さい、調べてみます。

書いてみたいと思っているのは、

RGA
・成功事例の紹介
イノベーションを取り込むアクセラレータープログラムについて
・9年に1回会社のポジショニングをアップグレードしてきた発展の歴史
・RGAが必要と思う人材のバランス
・RGAが考える成功しているブランドのあり方

このあたりです。